オール三極管で構成されたトライオード（三極管）の名前にふさわしいプリメインアンプです。特注日本ケミコン製高圧電解コンデンサーによる電源回路を構成し約1kVの高電圧を845真空管に供給して初のAクラス22W+22W（8Ω）をギャランティーします。またドライブ段には定評あるPSVANE製WE300Bを採用し845に力強いドライブ信号を送り込みます。

1940年代に使用されていたアメリカGE製ソケット以外にはこれほどの信頼性の高いソケットは存在しません。汎用の845用ソケットはガイドに差し込み右回しで固定するタイプですが、固定がバネ式のため真空管にふらつきが発生します。この新設計ソケットは金メッキピンの内部にテーパーがついており真空管の足を奥まで押し込むことにより正確に固定することができ1kVを通電するのに不安がありません。

真空管を交換した時や長期間使用した場合に、真空管を最適な状態で動作させるために必要なのがバイアス調整です。調整は、フロントパネルのバイアスセレクターで選んだ真空管のバイアス電流をバイアスメーターで確認しながら、シャーシ天面のバイアス調整ボリュームを回すことで簡単にできます。また、845、300B用のハムバランサーボリュームもシャーシ天面に装備しており簡単にハムバランス調整も可能です。

JUNONE845Sはプリメインアンプですが、簡単な切り換えでパワーアンプとしてもご使用いただけます。リアパネルにMAIN IN入力端子とそのON/OFFスイッチを備えています。スイッチをONにすると、MAIN IN端子に入力された信号は、入力セレクターとボリュームをバイパスし直接メインアンプ回路に送られます。845真空管のステレオパワーアンプとしてお使いいただけます。

離れたところからでも操作可能なアルミ削り出しリモコンを付属しています。音量のアップ/ダウン、ミューティング操作が可能です。

銅線の素材に高価ですが品質が高く優れた素材であるディップフォーミング無酸素銅(DF-OFC)を使用した電源ケーブルTR-PS2を標準搭載しています。