電源を入れると、本体からそびえる真空管のフィラメントがほのかに光始める。レコードに針を降ろし、真空管アンプに灯った明かりをぼんやり眺めながら部屋に流れる音楽に酔いしれる。当時のオーディオファンを中心に根強い人気を誇る真空管アンプの音は滑らかで、奥行きのある音楽の質感が特長で、かつではアンプの主役だった。1970年代以降は高出力・低コストが利点のトランジスタアンプが主流になり、割高感のある真空管アンプはマニア向けの高額商品というイメージが定着してしまいました。
　そんな時代にトライオードは10万円台と値ごろ感が良い真空管アンプをシリーズ展開し、マニア以外のファンからも注目を集め始めました。私、山﨑順一は「オーディオは万人の楽しみのはず。出来るだけ多くの人に魅力的な音の味わいを楽しんでもらいたいと」と強く願っています。
高品質の製品を低価格で提供するには人件費や設計・生産・在庫などそれに関わる経費をスリム化していく事が最も重要です。トライオードでは大手家電メーカーと同様にコスト戦略のために中国で生産体制を築き上げました。昨今中国で製造している製品は「中華製」という言葉でひとくくりにされがちですが、すでに中国にあるブランド製品を輸入しているわけではな く、大手オーディオメーカーと同じように、自社内で企画、設計した製品の生産だけを協力工場へ委ねる生産体制を作ってきました。
25年という四半世紀のなかで日本国内のオーディオショップ200店以上の取引店と海外30カ国への輸出体制を確立し中国本土へも輸出していま す。 また2020年に登場したCDプレーヤーTRV-CD6SEはトライオード初の日本国内生産として今後のトライオード製品の祖となる製品です。
当社の最大の自負はそのアフターサービスの対応の早さにあります。お客様が音楽の無い時間が少しでも短縮できるように心がけています。
次の四半世紀はめまぐるしく変化する市場のなかで使い勝手とコスパに優れたステイホームオーディオを確立していくことを目指して参ります。